熊野古道の疑問に答えます。 | はじめての熊野古道 なかへち 熊野古道Q&A

Q1.王子って何?

A.平安時代の熊野詣ブームの跡。現在は旅の道しるべになっています。

もともとは、古道近くに住む住民が土地の神様を祀っていた神社だったと言われています。熊野詣が大ブームになった平安時代にたくさんの王子ができ、熊野三山に向かう途中の王子で儀式を行ったり、舞などを奉納したそうです。現在では旅の道しるべにもなっています。

Q2.車で行きたいんだけど、どうしたらいい?

A.駐車場に停めて、歩くコースをご紹介します。

車の配送サービスはありませんので、熊野古道を歩くには、どこかに駐車して戻るしかありません。

もっとも利用者が多いのは、本宮大社周辺に停めて、バスで発心門まで行き、本宮大社まで歩いてくるコース。

そのほかにも、滝尻王子・近露王子近辺の駐車場も利用できます。熊野古道を歩き、最寄りのバス停から乗車して、車を停めた駐車場近くまで戻ってくることができます。
バスの本数が限られているので、事前に路線バスの時刻をご確認ください。

→龍神バス 熊野本宮線

Q3.どんな服装でいけばいい?

A.動きやすい服装が基本です。

夏でも長袖・長ズボンがおすすめです。動きやすい伸縮性のあるもの、汗をかいても乾きやすい速乾性生地のものであれば快適に歩けます。歩きやすいウォーキングシューズもお忘れなく。

Q4.現金はいくらくらい持っていけばいい?

A.ATMが少ないので、食事や移動代などは現金で用意したほうが○。

どんな支払い方法をするかによります。電子決済を取り入れているお土産屋さんや宿泊施設も増えましたが、コンビニエンスストアなどATMが少ないので、現金を持っていた方が安心です。

熊野古道を歩くのに入場料などはかかりません。食事や飲み物、お土産代などは現金で用意しておいた方が良いです。

龍神バスの路線バスはPayPayが使えます。

Q5.食事するところはある?

A.近露、熊野本宮大社周辺はありますが、それ以外は用意した方が○。

近露王子周辺、熊野本宮大社周辺に集中しています。宿泊施設以外、熊野古道の道中には自動販売機もほとんどありません。歩きながら山でお昼ご飯を食べる計画であれば、事前に購入しておく必要があります。

Q7.何時間くらいかかる?

A.熊野古道歩きには3時間ほどの余裕を。

コースによりますが、3時間くらいみておくと歩けるでしょう。休憩をとりながら歩くと予定以上に時間がかかることもあります。距離だけではなく、高低差を調べておくのも大切です。ゆとりのある計画を立てましょう。

Q8.足が強くないのですが、歩かずに楽しめる場所はある?

A.バスや車で楽しめるスポットもいろいろあります。

熊野本宮大社、大斎原など、観光地と同じように楽しめます。映える写真が撮れるスポットや、自然の移り変わりを感じられる場所があります。ご自身の関心に合わせた時間の使い方ができるのが熊野古道の魅力です。
バスや車でいけるスポットをご紹介しています。

Q9.季節はいつが良い?

A.できれば春と秋がおすすめ。

温暖な熊野ではオールシーズン歩くことができます。特に春と秋は気持ちよく歩けるでしょう。桜や紅葉も見ることができるので楽しみが倍増します。慣れていない方は、真夏と真冬は避けた方が無難です。

Q10.グループで行きたいのですが、何人くらいまで一緒にいけますか?

A.語りべさんのお話をしっかり聞くなら6〜7人までがおすすめ

地元の遠足などでも熊野古道歩きが行われますので、大人数でも歩けます。ただし、語りべさんの話をしっかりと聞きたいなら6〜7人くらいがベスト。輪になって話を聞けるくらいだと、満足感があります。語りべさんにもよりますが、1グループ25人くらいまでなら1人の語りべさんで案内してくれるようです。事前に確認してみてください。

Q11.一人でも大丈夫でしょうか?

A.不安な方は語りべさんと。

一人旅の方もたくさん熊野古道に来ています。一人でももちろん大丈夫ですが、山道の分岐点にある看板や標識を見落とさないように歩きましょう。少し不安に思われる方は、語りべさんと一緒に歩くのがおすすめです。

Q12.子どもでも歩けるコースはありますか?

A.お子さんとも歩けるコースもあります。事前にしっかり調べて。

「はじめての方におすすめの熊野古道ルート3選」で紹介しているBコースと、発心門王子から熊野本宮大社までのコースは、地元の小学生が歩くコースです。全体的に緩やかな下り坂なので歩きやすいです。とは言っても山道。はぐれないよう、子どもだけでどんどん歩いてしまわないよう、十分に気をつけてください。

Q13.宿泊の荷物を宿に届けてくれるサービスはありますか?

A.便利なサービスがあります。ぜひご利用ください!

駅で預けて、お宿で受け取ることができるサービスです。滝尻、中辺路、本宮エリアの49の宿泊施設に対応できます。定期観光バスをお申し込み後、お申し込みください。別途、お荷物配送料金がかかります。

Q14.宿泊するとしたらどこが良いでしょうか?

A.古道歩きのスケジュールで考えよう。温泉郷もおすすめ。

歩く速度や距離、旅の日数によります。歩く計画に合わせてエリアを決め、宿泊施設を探しましょう。民宿や旅館、ゲストハウスなど形式も様々です。高原、近露・野中、本宮の3つのエリアに宿泊施設がありますので、ご自身のスケジュールと相談してみてください。近露、本宮では温泉を楽しむことができます。